ブログを始めたばかりのころ、私はひたすら「読まれる記事」を目指していた。
誰かが読んでくれるだけでうれしかったし、たくさんアクセスがついたら、それだけで価値があるような気がしていた。
でも、何本か書いても報酬が発生しないことに、だんだんモヤモヤしてきた。
「アクセスはあるのに、なにも起こらない」
そんな感覚が続いたときに出会ったのが、収益記事と集客記事という考え方だった。
この考え方を知ってから、記事の役割と設計が変わった。
そのあと報酬も少しずつ動き始めた。
目次
集客記事は「きっかけ」をつくる記事
集客記事は、ブログに人を連れてくるための記事。
検索している人の「知りたい」に答えることで、
まず自分のブログに足を踏み入れてもらうのが目的になる。
たとえば――
- 「主婦でもできる副業7選。在宅でできる仕事まとめ」
- 「アフィリエイトとは?仕組みをわかりやすく解説」
- 「ブログにアクセスが来ない理由と見直しポイント」
こういう記事を読む人は、「すぐに申し込もう」とは思っていない。
まだ選び方を知らない段階だったり、「何があるのかな」と探っている段階だったりする。
この時点で商品を無理に紹介すると、読者の心は離れる。
だから集客記事では、答えを教える、気づきを与える、次のページに導くことが大切になる。
私はこの集客記事の最後に、「くもはこの中からこう選びました」として、
自分の体験をもとにした収益記事へのリンクを貼るようにしている。
そうすると、次に読んでもらえる可能性が高くなる。
収益記事は「申し込むための最後の一歩」
収益記事は、いわば申し込みを決める場所。
読者が「これにしようかな」「もう少し詳しく知りたい」と思ってクリックした先にあるのが収益記事だ。
たとえば――
- 「A社とB社のレンタルサーバーを比べてみた。初心者におすすめは?」
- 「【実体験】クレジットカードをセルフバックで申し込んで9,000円もらえた話」
- 「このサーバー契約で6,000円キャッシュバック。私が選んだ理由」
収益記事では、読者がすでに興味を持っている前提で書く。
だから、商品やサービスの特徴、実際に使ってどうだったか、どんな人に向いているか。
そして「どうやって申し込めばいいか」までを、具体的に見せていく必要がある。
ここで大事なのは、「押しつけないこと」。
読者が読みながら「うん、これならいいかも」と自分の中で納得できる道筋をつくること。
そうすると、自然に申し込みの行動につながる。
どちらも大事。でも“混ぜない”ほうがいい
ありがちなのは、集客記事と収益記事を1本に詰め込もうとしてしまうこと。
私も最初はそうだった。
「まず副業の種類を説明して、アフィリエイトを解説して、商品を紹介して、リンクを貼って…」
とにかく全部盛り込みたくなって、結果としてどれも中途半端になっていた。
記事を読みながら、読者は常に自分に問いかけている。
「これは私の知りたいこと?」「これって今の自分に関係ある?」
だから、「集める記事」なのか「申し込んでもらう記事」なのか。
役割を決めて、1つの問いに1つの答えを返すように書く。
それだけで、記事の内容はぐっと伝わりやすくなる。
記事の本数ではなく、“つながり”が成果をつくる
この考え方を取り入れてから、私は記事を「点」ではなく「線」で見るようになった。
たとえば、検索から集客記事にたどり着いた読者が、
記事内のリンクから収益記事に進んで、そこで体験談を読んで、
「じゃあ私もやってみよう」と申し込んでくれる。
この流れができて初めて、1件の成果が発生する。
だから記事を増やすときは、「この新しい記事は、どこにどうつなげるのか?」
「このページに来た人は、次にどこへ進むのか?」を必ず考えるようにしている。
まとめ:役割を決めれば、書くことがシンプルになる
記事を増やそうとすると、つい焦ってしまう。
でも、“この1本の役割”がはっきりしていれば、書くときの迷いは少なくなる。
集客記事では、「まだ知らない人」に話しかける。
収益記事では、「もうちょっとで決めたい人」に話しかける。
誰に、どんな気持ちで、どんな順番で読まれるのか。
そこまで想像できるようになると、ブログ全体が仕組みとして動き始める。