クレジットカードのセルフバックで9,000円をもらったとき、私はまだブログを始めたばかりだった。
記事もほとんどなくて、当然アクセスなんてまったくなかった。
それでも報酬が出た。
もちろん、それはセルフバックだったから。
自分で申し込むだけで報酬になる仕組みだったから、お客さんはいらなかった。
でも、ふと思った。
じゃあ、人に紹介するアフィリエイトの場合は、どうなんだろう?
ブログに誰も来てくれなかったら、やっぱり売れないのかな?
最初のころ、そんな不安がずっとあった。
でも、あとになって気づいた。
アクセスがなくても「売れる」ことはある。
正確に言えば、「少ないアクセスでも売れるようにできる」ということ。
たくさん来ても、買われなかったら意味がない
「たくさんアクセスがある=たくさん売れる」と思っていたけれど、そう単純じゃなかった。
いくら人が来ても、広告に興味がなかったら何も起こらない。
クリックもされないし、申し込みもされない。
逆に、アクセスは少なくても、ちゃんと読み込まれて、共感されて、信頼される記事だったら、
その中の一人が動いてくれることもある。
私は、自分の体験を書いた記事を、まだ誰にも見られていないうちに一通り整えた。
でもある日、検索からたった一人だけその記事を読みに来た人がいて、
その人が広告をクリックして、申し込んでくれたことがあった。
「え?アクセス一桁なのに、成果出たの?」
そのとき、私はほんとうに驚いた。
たった一人でも、その人が本気で探していて、
そこに必要な情報があって、タイミングが合えば、申し込んでもらえることがある。
そういう“売れる仕組み”って、確かにあるんだと感じた。
キーワードと記事の「ねらい」
アクセスが少なくても売れる記事には、共通点がある。
それは、ちゃんと読者の「目的」に合わせて作られていること。
「安く契約できるサーバー 比較」
「クレジットカード セルフバック 高額」
「副業 主婦 自宅 稼ぐ方法」
こういうキーワードで検索している人たちは、すでに答えを探している。
この人たちに向けて、ちゃんと実体験に基づいた記事があれば、
アクセス数が少なくても、必要としてくれる人に届く。
私は「何が知りたかった?」と昔の自分に問いかけながら、
記事のタイトルや構成を考えるようにした。
数より、つながり
もちろん、アクセスを増やす工夫は必要だと思う。
でも、数字ばかりを追いかけてしまうと、「誰に向けて書いてるのか」が見えなくなる。
私はそれよりも、「この1人が、読んで、納得して、動いてくれるかどうか」を大事にしたいと思った。
ただ来てもらうだけじゃなくて、「ああ、この人の言ってること、信じてもいいかも」と思ってもらえるかどうか。
実際、私の記事を読んで申し込んでくれた人は、1日のアクセスがほんの数件しかなかった時期に来てくれた人だった。
その日は、ずっと作業していて、アクセス数もほとんど見ていなかった。
でもふとASPの画面を開いたら、「成果発生」の文字があって、ほんとうに驚いた。
「なんで? 誰も見てないのに…?」
そう思って、アクセスログを確認してみたら、その日は本当に数人しか来ていなかった。
でも、その中のたったひとりが、記事を読んで、リンクをクリックして、申し込んでくれていた。
その時、「数字じゃないんだな」と思った。
誰が来てくれたのか、どんな気持ちで読んでくれたのか、そこに気持ちが通じる瞬間があると、売れるんだ。
そういうことだった。
それ以来、私はアクセス数を追いかけるよりも、
「このページに来た1人の人に、何を伝えたいか」を先に考えるようになった。
売り込むんじゃなくて、「伝える」。
押しつけるんじゃなくて、「共感してもらう」。
その流れの中で、「申し込んでもいいかも」と思ってもらえたら、それがいちばんいい形だと思っている。