ブログの記事って、どんなふうに書けば読んでもらえるのか。
これは私自身、最初にすごく悩んだところだった。
「なんとなく話がそれてしまう」
「自分ではまとまってるつもりでも、あとで読み返すと伝わっていない」
そんなことのくり返しだった。
でもいくつかの記事を書いて、少しずつ成果が出てきたとき、
あらためて振り返ってみると、「読まれる記事」にはちゃんと“順番”のようなものがあることに気づいた。
いきなり紹介しない。まず“共感”から入る
たとえば、いちばん最初に商品やサービスの話が出てくる記事は、私はすぐ読むのをやめてしまうことがある。
「売られる気がする」と思ってしまうから。
でも、「こんなことに困っていた」「こういう不安があった」から始まる記事は、つい続きを読んでしまう。
それは、自分にも当てはまるかもしれない、と思えるから。
だから私は、記事の最初に“自分の過去”を置くようにしている。
不安だったこと、失敗したこと、知らなくて損したこと。
そこから、「だからこれを試してみた」という流れにすると、読んでくれる人も自然に話に入ってきてくれる気がする。
説明は「必要なだけ」に。読みやすく分ける
次に来るのが、いわゆる“説明”のパート。
サービスの特徴や、比較の内容、手順など。
ここでは「全部を伝えよう」としないことが大事だった。
特に初心者向けに書くときは、自分が最初に知りたかったことだけを、
「これと、これと、これだけ知っていれば大丈夫」としぼって書く。
あと、これは地味だけど大切なこと。
見出しをちゃんと使って、段落をしっかり分けて、
読者が「自分に必要な部分だけ拾えるようにしておく」。
最初から最後まで読んでもらえるとは限らない。
むしろ、途中から斜め読みされることを前提に、文章を整理しておく方が、実際に読まれる。
誘導は、ストレートじゃなく“背中を押す”
「これがおすすめです!」「今すぐ申し込みましょう!」
そう書いてあると、読む側はちょっと身構えてしまう。
でも、「私はこれを使って、こういうふうに助かった」とか、
「これを選んだ理由はこうだった」と書いてあると、読者は自分に引き寄せて考えられる。
紹介するときも、押し売りじゃなくて、「気になるなら、まずここから見てみるといいかも」くらいの距離感にすると、
読者の方から近づいてきてくれる。
私はいつも、「売り込むんじゃなくて、“納得してもらう”」ことを意識している。
読まれる順番=“気持ちの動き”に合わせる
記事には見出しの順番があるけれど、
実際に読まれているのは、「読者の気持ちの動き」だと思っている。
- 「そうそう、それ私も思ってた」から始まり
- 「じゃあどうしたの?」と読み進めてもらい
- 「私もやってみようかな」と思ってもらえる流れ
この順番を大事にすると、無理に書き込まなくても、自然に伝わる記事になる。
書き手が伝えたい順番じゃなくて、読み手が知りたい順番で書く。
それが、いちばん読まれる記事になるんだと思う。